2017/05/19

無関心な人びとの共謀

 敵を恐れることはない──敵はせいぜいきみを殺すだけだ。
 友を恐れることはない──友はせいぜいきみを裏切るだけだ。
 無関心な人びとを恐れよ──かれらは殺しも裏切りもしない。
 だが、無関心な人びとの沈黙の同意あればこそ、
 地上には裏切りと殺戮が存在するのだ。
                      
                  ヤセンスキー『無関心な人々の共謀』より
                      
共謀罪法案が衆議院法務委員会で強行採決された。こんなひどい法案が、こんな雑で非論理的な説明のままゴリ押しされて成立してしまうのを放置するこの社会、民主思想のかけらも感じられない政治家たちを国会へ送り込んでしまう選挙民の愚挙、それを抑制したり阻止したりできないままの無責任はどこからくるのだろう。

 1970年代に読んだこんな詩を思い出す。思い出すだけでなく、何度でも認識しなおしたい。レジスタンスの方法も各人で、あきらめずに考えていこう。あきらめないで。

付記:まだ「成立」したわけではない。法務委員会で強行採決されただけだ。だから。。。。