Elizabeth Costello : I believe in what does not bother to believe in me.──J. M. Coetzee

2015/07/27

パウル・クレーと夏日記(1)

Facebook や twitter で暑気祓いをかねて、ほぼ毎日、クレーの絵をアップすることにした。題して「今日のクレー」。Google で彼の名前を入れて検索をかけると、出てくる、出てくる、たくさん、たくさん。
 まず昨日アップしたのは、とにかく一番好きな、魚の絵。



 パウル・クレーは20歳ころから大好きな画家で、いつも仕事をする空間に一、二枚、彼の絵がある。もちろんカレンダーや絵葉書といったどこにでも手軽に手に入る形なのだけれど。そういえば、クレーの日記というのを読んだこともあったなあ。活版の小さな字で、二段組みという分厚い本だったけれど、最後まで読んだ。それで知ったのは、彼はヴァイオリニストでもあったことだ。地域のオーケストラで弾いていたという。

 1981年に第一詩集『風のなかの記憶』を出したときは、カバーにエンボスでこの絵のまんなかにある魚を入れたんだったっけ。クレーは1940年没だから、まだ50年経過していなかったことになる。ということは本当はいけないのだけれど、私家版だったし、まあ……ということだったのか。わたしがまだ著作権などにうとかったのか、クレーさん、ごめんなさい。でも、いまや時効ですね、お許しあれ。

 それで今日は二枚目。これは本のページが開かれたところ。中心が薔薇のよう。色調がとってもいい。