エスペランサの部屋
esperanza's room by Nozomi Kubota
2009/11/19
11月の断章
鉄の時代に、
敷居をまたげないファーカイル、
生と死の境界にいるミセス・カレン、
Yes / No で答えられないもの。
子どもたちにむかって
「ダメ! 生命を大切にしなさい!」と叫ぶカレン。
現実には決して届かないことばたち。
「現実のむごさを虚構で凌駕したい」がために小説を、激しい小説を、書く──といったのは、桐野夏生だ。
リチャード・ブローティガンは、しかし、軽やかなことばで
「現実のむごさ」を凌駕する作品を書いた。
思いがけないことばの連なりによって…。
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