5月27日『世界中のアフリカへ行こう』(岩波書店)が発売になりました。
これは「アフリカのガイドブック」ではありません。<旅するアフリカ文化>のガイド、つまり、過去何百年かにわたって世界に散らばってきた「アフリカ文化」のガイドブックです。
今回は、その<なかみ>をご紹介しちゃいます。
個性豊かな書き手のスタンス、独自色あざやかな文章もさることながら、関連地図がすごい!
それぞれの国名と主要都市名入りのアフリカ大陸全図にはじまり、その隣には、この本に登場するおもなアフリカの国々の基本データ(平均寿命と男女別識字率が入っているのがユニーク)がならび、大西洋の奴隷貿易の図、全カリブ海地域地図(国名と首都名入り)および、おもな国別データとつづきます。これは資料として使える! とっても便利。
各章内には、もちろん、写真、図版などが豊富に入っています。
次に「もくじ」:
はじめに「文化は旅をする」──中村和恵
関連地図
I アフリカ点描──継承されるもの、変化するもの
1 呪術/旅する魔法──中村和恵
2 物語/南アフリカへの机上の旅──くぼたのぞみ
3 教育/キプシギスの成年式と学校教育──小馬徹
4 新植民地主義/コンゴはどうして貧しいか──ムンシ・ヴァンジラ・ロジェ
II ディアスポラ・アフリカ案内──旅する文化の軌跡
1 食物/アフロ・アメリカの旅──旦敬介
2 音楽/ 混交への回帰/脱出──鈴木慎一郎
3 ダンス/腰が語る──岡崎彰
4 文学/黒いイギリス──中村和恵
5 スタイル/「アフリカ」が旅するとき──管啓次郎
来年は、サッカーのワールドカップが南アフリカで開催されますが、アフリカ各国チームが国をあげて用いる「呪術」のすごさ、これには本当に目をみはります。どういうことかって? ぜひこの本を手に取ってみてください。謎は解けます。
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