2024/10/08

9 月末の札幌は東京なみの気温だった

 1ヶ月以上も間があいてしまったよ〜〜〜。

 とにかく今年の夏は暑かった。本当に暑かった。7月23日から始まって9月20日まで、なんと60日間も熱帯夜が続いたのだ。そのダメージは半端じゃなかった。9月に入ってからの暑さはとりわけ。

 それでも仕事は容赦なく続いて、9月7日の日経新聞にダヴィド・ディオップ『夜、すべての血は黒い』(早川書房)の書評をかき、雑誌「すばる 11月号」掲載のために、アブドゥルラザク・グルナの短編「檻」の翻訳を仕上げた。

 2021年にノーベル文学賞を受賞したグルナの短編は、長編『楽園』(白水社)のスケッチのような作品だ。これから出るグルナ・コレクションについても解説で触れたので、よかったら!

 9月27-29日の3日間、札幌へ行った。ちょうど5年前のおなじ時期に行ったので、そのときの涼しさを思い出して、秋物をスーツケースに詰めていった。ところが、なんと、東京とほとんど変わらない温度だったのだ。完全に予想が外れた。まいった!

 5年前はおなじ時期でも、夜は外へ出るときダウンジャケットを着込んだくらいだったのに、今回はそんな必要はなくて、ダウンジャケットは出番がなく、冷房がききすぎた行きのリムジンバスで役に立っただけ。

 札幌のホテルにチェックインしても、あえて外へ出る気がしない。必要最小限の買い物以外、暑さ負けで、ほとんどホテルのベッドに横になって天井をにらむか、うとうとしていた。それほど東京の酷暑60日間のダメージは大きかった。それは帰京してから気がついたのだけれど。

 東京は9月末だというのに暑さがぶり返し、ここ数日の涼しさ(今日は寒いくらいだけれど)でようやく一息。やっと復調。明日あたりから仕事に戻れそうだ。

 そんなこんなだけれど、時間は情け容赦なく過ぎていく。ノーベル文学賞発表も明後日に迫っている。今年は、順番から行くと、女性作家か女性詩人だろうか。それも、アジアやアフリカ、ラテンアメリカあたりから受賞者が出るんじゃないかと期待しているのだけれど、さあ、どうなるかな?