Elizabeth Costello : I believe in what does not bother to believe in me.──J. M. Coetzee

2023/02/11

サイモンズタウンで朗読するクッツェー、クロッホ、アグアルーザ

 2月10日、サイモンズタウンの文学フェアで朗読するJ.M.クッツェーらの情報がtwitter (Book on the Bay :主催者の方ですね) にアップされました。ここでも記録のためにシェアします。

2023.2.10  @サイモンズタウンのSt Francis 教会

読んだのは「短いメモワール」──新作でしょうか──で、子どものころの先生について回想しながら、「自分は非常に静かな子どもだった。不自然なほど静かだった、といまは思う」と語ったとか。

アンキー・クロッホ

 なんとこの文学フェアには、クッツェーやアンキー・クロッホのほかにジョゼ・アグアルーザも参加しています。すでに木下眞穂さんの翻訳『忘却についての一般論』(白水社)で日本にも紹介されているアンゴラ出身の作家です。アンゴラってナミビアの北に位置する南部アフリカの大きな国です。

 作家はその著作『忘却についての一般論/Teoria Geral do Esquecimento』(A General Theory of Oblivion)から朗読。アグアルーザを紹介したデイヴィッド・アトウェルは、彼の作品を「乾いた根に降る雨のよう」だと述べたとか。

アグアルーザ


 イベントの会場となった聖フランシス教会はこんな感じ↓です。2月の暑い日の夕べに、朗読を聞きに教会に集まった人たち、そして、中央やや左に立って白いシャツの背中を見せているのがジョン・クッツェーですね。元気そうで何よりです。

追記:2021.2.15   お知らせしたサイモンズタウンのイベント、ここで詳細なリポートが読めます。サイモンズタウン・ハイスクールのバンドによる音楽付き!(ジョン・クッツェーがめずしく、 Gパンをはいてます!)