Elizabeth Costello : I believe in what does not bother to believe in me.──J. M. Coetzee

2022/01/23

読売新聞に『J・M・クッツェーと真実』『少年時代の写真』の書評が掲載されました

 2022年1月23日(日)付の読売新聞に『J・M・クッツェーと真実』の書評が掲載されました。『少年時代の写真』もいっしょです。

沈黙と静けさ聞き取る

 評者は小川さやかさん!


──クッツェー文学を味わうとは「沈黙と静けさ」を聞き取ることだと著者は言う。美しく明晰な文章は静かで、それゆえ語間に漂う余白で考え、自問することを誘われるのだと。本書はまさにその沈黙と静けさを聞くための道案内の書だ。……中略……作品を何度でも読み返したい。

 ああ、クッツェー作品は、本当に、何度でも読み返したくなるんです。読むたびに、こんなこと書いてたのか、こういうふうに書いていたのか、と細部に新たな発見があるんです。そのための「道案内の書」と評してくださったのは、とても嬉しい。Merci beaucoup!