今朝の読売新聞書評欄に、チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ『アメリカーナ』の書評が載りました。タイトルは「自分に正直であること」、評者はなんと写真家の長島有里枝さんです。
───厚さ4センチ、本文がに段組みの本書は、アフリカ、欧州、北米を股にかけた壮大なラブストーリーであると同時に、「女性」に可能な選択肢の指南書のようでもある。
そう始まる評は、この作品をイフェメルとオビンゼの純愛小説としてまっすぐに読み解きながら、でも、「ロマンチックな恋愛小説であるだけでなく、「黒人」であること、移民であること、女性であることについての鋭い考察が、余すところなくちりばめられている。……フェミニストとしても知られる著者は、どこであれ結婚や教会、不倫相手に依存して生きる女性がいて、そうでない女性もいることを淡々と描く」と。そして最後に「自尊心を捨てずに生きることは可能かつ最善の選択だと思わずにいられない物語は、多くの女性を励ますはずだ」と結ばれます。
とてもストレートに、共感をこめて読んでくださったことが伝わってくる、嬉しい評でした。Muchas gracias!
*****
2017.2.6付記:ネット上で読めるようになりました。
───厚さ4センチ、本文がに段組みの本書は、アフリカ、欧州、北米を股にかけた壮大なラブストーリーであると同時に、「女性」に可能な選択肢の指南書のようでもある。
そう始まる評は、この作品をイフェメルとオビンゼの純愛小説としてまっすぐに読み解きながら、でも、「ロマンチックな恋愛小説であるだけでなく、「黒人」であること、移民であること、女性であることについての鋭い考察が、余すところなくちりばめられている。……フェミニストとしても知られる著者は、どこであれ結婚や教会、不倫相手に依存して生きる女性がいて、そうでない女性もいることを淡々と描く」と。そして最後に「自尊心を捨てずに生きることは可能かつ最善の選択だと思わずにいられない物語は、多くの女性を励ますはずだ」と結ばれます。
とてもストレートに、共感をこめて読んでくださったことが伝わってくる、嬉しい評でした。Muchas gracias!
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2017.2.6付記:ネット上で読めるようになりました。