Elizabeth Costello : I believe in what does not bother to believe in me.──J. M. Coetzee

2015/05/17

『マイケル・K』、紀伊国屋書店新宿南店のイベント無事に終了!

紀伊国屋書店新宿南店でのクッツェー『マイケル・K』岩波文庫化の記念トークが、無事に終了しました。わざわざ足を運んでくださった大勢の方々に深謝します!

 さわやかな5月の空にさらさらっと雲が薄く流れて、今日はとてもよいお天気でした。イベントは広い売場の一角に椅子をならべ、ごらんのような幕の前で話をするというもの。本を買いにきたお客さんも「あれ、なんだろ、このイベント?」といった感じで立ち止まって、話に耳をかたむけてくれるといった趣向です。

 都甲幸治さんの絶妙なリー ドで、気持ちよく話をさせてもらいました。クッツェー作品を縦横に行ったり来たりしながら、作品と作品のあいだをテーマでつないだり、ひょんと飛んだり、とても自由に話ができました。ケープタウンやアデレードへ行ったときの話、クッツェーさんのお宅を訪ねたときの裏話まで、たっぷり話すことができました。

 開場からの質問も突っ込んだものが多く、みなさん、すごく深く読み込んでいるなあ、とちょっと感動的でした。なかには『青年時代』のある内容をカンネメイヤーの伝記とくらべて、どうも辻褄が合わないが、事実はどうなのかか・・・という、もう、ほとんど脱帽するような質問まであって、感心しきりです。

 そして、イベントが終っても外はまだまだ明るい、この季節ならではの心地よさ。木のデッキのあるテラスで風に吹かれながら、ノンアルコールの飲み物とクレープで打ち上げ。さ、帰ろうか、といっても、まだ外はほんのり明るい、マチネーっていいですねえ。。。

 お世話になった紀伊国屋書店新宿南店のスタッフのみなさん、どうもありがとうございました。