2025/08/17

去り行く夏を惜しむ、惜しまない──朝顔の大きな葉が黄色くなって

  仕事机に向かうと、左手の窓ごしに、朝顔の葉が作るすだれが見える。風に揺れる葉むれが、疲れた目を休めてくれる。今年は本当によく茂って、光の透かし模様が楽しめた。

8月17日の葉むれ
 最初にいくつか芽を出した植木鉢を、ずっと陽のあたる場所に置いておいた。すると、数は少ないけれど、濃緑の葉がみるみる大きくなった。まず蔓を高く伸ばしてから、ゆっくりと花がさいた。その株から育った葉っぱたちは、最後まで枯れずに残った。株そのものが太くて立派。植物は初期生育が大事って、このことか。

7月27日の花たち
 水遣りの時期をずらした2つのプランターの朝顔たちも、競うように蔓を伸ばし、ぐんぐん葉を茂らせた。花の数はなぜか今年は少なかったけれど、7月末には右の写真のように、毎日、競って咲いていた。ちなみに朝顔の花の命はたった1日。葉むれを表側から撮った写真 →

 そして3週間後の今日、外気は午後4時で34度という暑さに、さすがの朝顔たちも開花を終えて、ちらほら、ちらほら、風に揺れる黄ばんだ葉っぱを落としていく。緑色の濃淡に黄色が混じって、葉っぱの透かし模様がきれいだ。

 たくさん黒いタネを実らせながら、今年も行く夏を惜しんでいる朝顔。ニンゲンのほうは「惜しんでいる」とはとてもいえない暑さだけれど、植物は正直。精いっぱいタネを作って、来年まで、生命の眠りにつくのだろう。