その「みほん」がやってきました。とってもお洒落な本です。
装丁:田中久子さん
装画:近藤聡乃さん
ひとりでも拭けるけど、ふたりで拭けば、
もっと、ずっと、視界がひろがる。
「読んで、訳して、また読んで」
2021年の秋に、クッツェー作品の翻訳で長年書きためてきたものを一冊の本にまとめて、エッセイ集『J・M・クッツェーと真実』(白水社)として刊行。ほかにもメモワール『山羊と水葬』(書肆侃侃房)や『JMクッツェー 少年時代の写真』(白水社)もほぼ同時刊行だったので、もう完全燃焼でした。はあ~~~と気持ちが伸びきっていた直後に、なにやら怒涛の出来事が起きて、2022年はずっとその波を被りつづけました。そのあいだ、「すばる」の連載が、ともすれば倒れそうになる心身をシャキッとさせるための柱になってくれたのです。伴走してくださった斎藤真理子さん、若い編集者の2人のKさんには本当にお世話になりました。ほかにも支えてくださった方々に(お名前はあげませんが)深く、深く感謝します。💐
ついに、こうして本になって感無量です。ありがとうございました。
この本の発売を記念して、発売日の10月26日から表参道の青山ブックセンターで、「眼鏡拭きライブラリー」というフェアが始まります。本のなかに出てくる数多くの書籍のなかから(70冊ほどあったかなあ。。。)、現在入手可能なものから、真理子さんとわたしが20冊ずつ選んで、そのうち各10冊にはポップもつけます。いまその原稿を送ったところ。
『曇る眼鏡を拭きながら』の発売を記念したイベントもいま準備中で、詳細はもうすぐ発表されるはずです。どうぞお楽しみに!