Elizabeth Costello : I believe in what does not bother to believe in me.──J. M. Coetzee

2019/07/31

8月25日イベントの予約始まりました

チママンダ・ンゴズィ・アディーチェの『イジェアウェレへ フェミニスト宣言、15の提案』と『なにかが首のまわりに』(河出書房新社)W刊行記念で、斎藤真理子さんととことん話します。申し込み受付が始まりました。


今日も眼鏡をふいている──翻訳・移民・フェミニズム


     くぼたのぞみ × 斎藤真理子


8月25日午後3時~  場所は:下北沢B&B

申し込みは こちらから



<イベント紹介>
パソコンに向かって、原文と日本語の訳文をにらみながら、ふっと翻訳作業の手を止めて眼鏡をふく。画面から目を離して、曇った眼鏡を丁寧に布でふいていると、そうだった! と気づく。クリアになった眼鏡をかけなおし、またパソコン画面を見ると上手くいかなかった理由がわかる。軽くうつむいて眼鏡をふく一瞬が、作品をつらぬくコンテキストを探る動作になっていたのだ。

アフリカ社会で妹が兄を鋭く見つめる「セル・ワン」、主人公が成長していく「イミテーション」「なにかが首のまわりに」、未経験の歴史の痛覚「ゴースト」、少子化社会で子育てするとは不安を手なづけることなのかと問いたくなる「先週の月曜日に」、マンスプレイニングとパターナリズムの典型の物語。ナイジェリアと米国へ移民する人々の暮らしが絡まる短篇集『なにかが首のまわりに』を読むと、そうか、女たちはどこでもずっと「フェミニズム」の中身を生きてきたのだと気がつく。

 アフリカ発/系の文学を訳してきたくぼたのぞみと、韓国フェミニズム文学の大ヒットを生んだ斎藤真理子さんの、話しはじめたら止まらない「ジャンピング・フェミ・トーク」です。びっくりするような話が飛び出すかも。