図書新聞2022年2月5日号(書店発売は1月29日)の1面に、『J・M・クッツェーと真実』『山羊と水葬』の書評が掲載されました。
評者は、『J・M・クッツェーと真実』が吉田恭子さん、『山羊と水葬』が木村友祐さんです。いずれも丁寧に読み込んで、しっかりと書いてくださった文章で、感激です。とても嬉しい。
Merci beaucoup! 🤗。
2022年1月23日(日)付の読売新聞に『J・M・クッツェーと真実』の書評が掲載されました。『少年時代の写真』もいっしょです。
評者は小川さやかさん!
ああ、クッツェー作品は、本当に、何度でも読み返したくなるんです。読むたびに、こんなこと書いてたのか、こういうふうに書いていたのか、と細部に新たな発見があるんです。そのための「道案内の書」と評してくださったのは、とても嬉しい。Merci beaucoup!
1月11日発売の「クロワッサン」の Book というページに『山羊と水葬』(書肆侃侃房)が紹介されています。それは、こんなふうに始まります。
──海外文学、それもちょっと遠い国々の小説に興味がある人なら、この人の名前に見覚えがあるはずだ……主にアフリカの文学をまるで近所の友人の話を聞いているかのように滑らかに、そしていつの間にかその世界に引きこんでしまう筆致で訳す……
クッツェーの自伝的三部作を訳しながらケープタウンやヴスターを訪れたときのエピソードと、北海道で育ったころの思い出を重ねて読み解きながら、この本の魅力を伝えてくれています。Merci! Kさん!
右下に書籍の大きな写真、左上にはMさんが撮ってくれた著者写真も。手にしているスイートピーの花束は、3日早い誕生日に、Hさんからプレゼントされたものでした。
そして向かい側のページには、なんと、関口涼子さんが訳したシモーヌ・ド・ボーヴォワールの『離れがたき二人』(早川書房)の写真と評が! なんという偶然! 16歳のころ、サルトルと来日したボーヴォワールの『第二の性』を夢中で読んだ思い出も『山羊と水葬』には、ちょっぴり出てくるのでした。
というトークイベントをしたときの、ま、言ってみれば「続き」ですね。
くぼたが最初の手紙を書きました。それはこんなふうに始まります。
──雪の恋しい季節です。長らく東京に住んできましたが、東京の冬は北海道より寒い、と思ったことがありました。あれは東京で初めて迎えた冬だったかな。そして翻訳家、斎藤真理子さんの訳した『すべての白いものたちの』(河出書房新社)のなかで雪をめぐる断章を読んだときの驚き、あの忘れられない瞬間のことも書きました。
来月は斎藤真理子さんからのお返事です。とっても楽しみ!