エスペランサの部屋
esperanza's room by Nozomi Kubota
2025/12/13
Dusklands『ダスクランズ』のカバーにクッツェーが使おうとした写真
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これも記録のために書いておく。 写真1 昨年2024年はJ・M・クッツェーが最初の小説『ダスクランズ』を発表してから50年にあたる年で、ケープタウンとアデレードで相次いで記念のコンフェランスが開催された。 4月18-19日にまずウェスタンケープ大学で開かれたコンフェランスの...
2025/12/04
マッチョなアフリカに「愛はくる」か?⎯で秋は終わる
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11月1日、世田谷文学館で「マッチョなアフリカに「愛はくる」か?」という、我ながらどこから湧いてきたんだろ? と思うようなタイトルで話をした。記録のため書いておきたい。 5回の連続講座で共通のテーマが「愛」。ええっ? そういうのめっちゃ苦手なんだなあ、と一瞬思ったけれど、他の...
2025/11/18
すてきな本がとどいた⎯『翔びたつ女たち コレット・ドゥブレ淡彩画集』
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ふらりと散歩に出ると目に飛び込んでくる、赤、紅、橙、黄、浅緑、深緑、濃茶など、あざやかに色づく樹木たち。今年は紅葉がじつに美しい。目から胸に、その奥に、深々と染みる色たち。そして今日、すてきな本がとどいた。 『翔びたつ女たち コレット・ドゥブレ淡彩画集 』 美しい。予告がでたと...
2025/09/20
亀のような読書時間、山羊のように紙を食べて
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昨日でおしまい──だろうか? 9月に入って少し暑さが遠のいた感じもしたけれど、昨日まではまた酷暑と同じ気温。35度とか36度とか。天気予報によれば、これからもまだ日中30度超えの日がちらほらありそうだから、ほんとに終わるのは月末か──去年はどうだったかな? と記録を引っ張り出...
2025/08/17
去り行く夏を惜しむ、惜しまない──朝顔の大きな葉が黄色くなって
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仕事机に向かうと、左手の窓ごしに、朝顔の葉が作るすだれが見える。風に揺れる葉むれが、疲れた目を休めてくれる。今年は本当によく茂って、光の透かし模様が楽しめた。 8月17日の葉むれ 最初にいくつか芽を出した植木鉢を、ずっと陽のあたる場所に置いておいた。すると、数は少ないけれど...
2025/07/26
掌篇小説『憧れの火ともる昭和』: 東京新聞
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東京新聞の「月刊掌篇小説」のページに『憧れの火ともる昭和』が掲載されました。短い「手のひら」サイズの小説です。フィクションの衣をつけてさらりと揚げましたが、素材の鮮度は保証します。掲載は7月25日夕刊ですが、一部の地域では翌26日の朝刊。書いた時期は今年5月から6月にかけてです。...
2025/07/13
朝顔すだれと『水脈を聴く男』の書評
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今年も朝顔のすだれです。葉っぱの密度がすごい! 1週間ほど前の写真とくらべてみてください。あれから大きな葉がぐんぐん広がり、何度も束になってベランダの天井を突き抜けたいとばかりに伸びました。そこで束ごとくるっと旋回させて下へさげたり、横へ向けたり。 ←するとこんな感じになりました...
2025/07/06
ことしの朝顔などなど
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東京は今夜から熱帯夜が始まりそうな気配だ。まだ七夕さえ過ぎてないのに。 2025.7.6 さて、ベランダの朝顔は? というと、2つの植木鉢は大きな花をいくつも咲かせている。でも、なぜかプランターから伸びたつるに花がつかない。葉っぱをもりもり茂らせながら、つるはどんどん上へ伸びて...
2025/06/10
梔子の花が咲いた
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2025.6.10 開花 今シーズン初めての梔子が咲いた。花は小さいけれど、いい香りだ。 昨年のちょうどいまごろ、ベランダに小さな梔子の鉢がやってきた。花が終わったころに大きめの鉢に植え替えて、西陽を当てないように水を遣りつづけ、冬を越した。 鉢は2つあって、最初に咲いたのは...
2025/06/05
翻訳ハイキング
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くぼたのぞみ だれも行ったことのない場所まで行けるだろうか ことばの骨灰で そんなことが可能だろうか 記憶の底で揺れる音たち 母の叱咤 教師の脅し 悔しまぎれの捨てぜりふ 積みあげられた書物や辞書にあらがう 身をよじ...
2025/05/12
J・M・クッツェーとマリアナ・ディモプロスの共著
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今回もまた、まず最初に出版されたのはスペイン語版だ(写真右)。タイトルは Don de Lenguas(言語の贈り物)。 最近、JMクッツェーは英語より4ヶ月ほど先にスペイン語訳を出版する。表紙にはクッツェーとディモプロス、そしてそのあいだにこちらに背を向けた男性が写ってい...
2025/04/29
山室静の「焼跡にて」という詩
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PC内の資料を整理していて、発見したものがある。「山室静」というフォルダだ。 学生時代から山室静の名前は知っていた。教養文庫というのがあって、そこで山室静が、聖書やギリシア古典を簡略にリライトして、物語として読ませる本を何冊も書いていた。その日本語がわたしにはピッタリきた。変...
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