2022/06/18

ハン・ガン詩集『引き出しに夕方をしまっておいた』きむ・ふな/斎藤真理子訳を読む


   六月の朝、窓ガラスを拭いた。

    机に向かい目をあげると

   ぴかぴかの板を通して見える樹木。

    雨あがりのこんな朝は

   ハン・ガンの「解剖劇場」も

    すっと理解できる。

   若くて、生なましい

    突き抜ける痛み。


ハン・ガン詩集『引き出しに夕方をしまっておいた』きむ ふな/斎藤真理子訳(クオン刊)