2020/05/13

ディアス・ビーチのJ・M・クッツェー

これで何度目かなあ、と思いながら2000年のJ・M・クッツェーのインタビューを見る。オランダのテレビ局が制作した「美と慰めについて/Of beauty and consolation」というシリーズ。最初のほうは、ケープタウンのホテルでのインタビューで、音楽的な美しさがあると著者自身がいう『マイケル・K』の最後の部分を、オランダ語で朗読するクッツェー。(このブログに埋め込むのは、たぶん、1度目2度目、そして今回の3度目)
 


(以下のメモは備忘のため)

「書くことについて/on writing」
世界をありのままに把握してそれをある枠組みのなかに置き、ある程度まで手なづけること、目標としてはそれで十分/grasping the world as it is and put it within a certain frame, taming it to a certain extent, that is quite enough for an ambition」

52:40
人は癒しのために美が、自然の美が必要なときがある、なにか小さな、花とか、あるいはワイルドで大きなここの風景のようなものによって、自分の、動物としてのオリジンと結びつくような自然の美が。。。

備忘録として少し書いておくが、最後のほうで、『鉄の時代』に出てくる「天国」の部分に関連させて質問している。クッツェーは「死」「神」「天国」といった概念について「考えていく」と明言していた。

1:15:00
ヨーロッパの伝統で人が神に「不死の生」をさずけてほしいと願ったのは誤りだった。