2018/09/29

『モラルの話』──ル・モンドに載った書評


9月7日付の「ル・モンド」に Obscure clarté de la finitude というタイトルでJ.M.クッツェーの『モラルの話』(L'Abattoir de verre)の書評が載りました。「作家とその分身」を主眼にしてクッツェー作品を論じる、なかなか読ませる内容です。評者はCamille Laurens カミーユ・ロランス。

 ネット上にPDFとしてアップされていました。リンク先でクリアに読めます!


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付記:フランス語の記事には、今回もそうですが、必ずといっていいほど、南アフリカの作家JMクッツェー、という表現が出てきます。どこにもオーストラリア在住とは書いていません。この辺がスペイン語の記事とちょっと違いますね。
 そうはいっても、80年代から90年代まで、つまり、クッツェーがノーベル賞を受賞するまで、フランス語の訳者の一人はJMのMをマイケルと勘違いしていたようですから、あまり確かなことは言えませんが。「彼ら(註・フランスのジャーナリストたち)はジャン・マリー・クッツェーとまで言ったんです」と初対面のとき、ジョン・クッツェーは語気を強めて言ったことさえありました。急に思い出してしまった。