2015/03/11

きみの写真/TU FOTOGRAFIA

4年目の3.11。なんと長い時間だっただろう、いや、なんと早く過ぎた時間か。

 福島第一原発は収束どころか、廃炉作業に必要な技術、知識を十分もった人がどんどん不足していると聞く。そこで働く人たちの労働条件の過酷さ。すでに4年も経っているのに。東京の夜のネオンはまったく減らず、前を通るたびに、こんなに必要なんだろうか、と思わずにはいられない。恥ずかしい。

 4年前の3月末には、今日は電気が消えるだろうか、明日はどうだろうか、とはらはらした。あれはなんだったのか! いま考えると、どう見ても「脅し」以外のなにものでもなかった「計画停電」。災害を受けた人たちの多くがまだ仮の暮らしを営んでいる。思うこと。考えること。感じること。今日も生きている、この世界で。
 
 今年も、去年聴いた曲をふたたび。なぜか、これを聴くと心が満たされる。波打ちぎわの砂がなめらかになるように。





GIAN MARCO - TU FOTOGRAFIA──きみの写真