2013/03/03

「水牛のように 3月号」に詩を書きました

先月はお休みした「水牛のように」、今月は書きました。忘れないために。


   <記憶のゆきを踏んで

1981年に出した最初の詩集のタイトルが『風のなかの記憶』でした。どうやらわたしは「記憶」にずっとこだわって生きてきた人間のようです。クッツェーの作品のなかでも、回想記風の作品にダントツ興味が惹かれるし、マリーズ・コンデの場合も翻訳したのは、彼女の少女時代の回想記だった。
 こうなると「惹かれる」を通り越して「取り憑かれる」領域に入っているのかもしれません。なんで? 分からない。記憶。分からないけれど、面白い。記憶の遷移。分からないから、面白い。