2026/07/14

猛暑が近づいてくる!

このブログを始めてかれこれ19年になる。最初はそのとき訳している本のこと、とりわけ何冊も訳してきたJ・M・クッツェーとその作品をめぐることが多かったけれど、いまやベランダで育てている「植物」の生育日誌になってしまった。

 移ろう時の早さかな💦 

 ベランダで植物を育てるのは、暑さを凌ぐためもあるけれど、小さな種が芽を出して双葉を広げ、本葉を出して茎を伸ばし、花蕾をつけて、ゆっくりと開花する「植物たちの時間」をともに過ごすことが楽しいからだ。それが毎日の生活のリズムとなり、支えともなってきたことに気づく。

 植物たちは黙って生命をまっとうする。その沈黙がすばらしい。開花と結実の恵みもすばらしい。小さなベランダだから、葉っぱにエアコンの排気が当たらないよう、西陽に痛めつけられないよう、せっせと植木鉢の配置を変えながら夏をすごす。

 ぐんぐん伸びて開花した朝顔の写真を撮ろうとすると、今年はミニトマトの赤い実が写り込む。背の高さはゆうに170cmをこす縦長のミニトマト、たわわに実をつけたところを写そうとすると、背後に紫色の朝顔が顔を出す。

 今日あたりから35度を超す猛暑になりそう。まだ梅雨はあけてないから、湿気の多い、息の苦しい日々が続く。それでも。植物の葉群れを透かして見る陽の光と青い空にじっと目を凝らしていると、遠いむかしの風景が浮かんでくるのだ。青い山並み、どこまでも続く田畑、降り始めた雨粒が地面にぶつかって漂う土埃の匂い、夜は一帯を蛙の声の合唱が包み、小瀧に水の落ちる音が遠く響く。それを聞きながら眠った夜々。

 秋から春にかけて目を楽しませてくれたパンジーが花を終えたので、今年は菊を試してみようとマリーゴールドとアスターを買ってきた。マリーゴールドはメキシコあたりが原産で、アスターは中国北部が原産だそうだ。東アジアと中央アメリカの花が仲良く並んでいるのは見ていて面白い。

 美しい黄色の花を咲かせるオオキンケイギクも目の敵にすることはないんじゃないか。いまや全国の野原に咲いて道ゆく人たちの目を楽しませてくれていると考えればいいんじゃないか。日本の野原で「フツーに」咲いているヒメジオンやハルジオンも帰化植物だったわけだし、タンポポだって和製のものに西洋タンポポが混じって「純粋」な和タンポポなんてのはとっくに姿を消した、そう聞いたのは80年代だった。

 混じって、混じって、今日があるんだよ、生き物たちの世界は。これだけ地球上を移動して歩いているんだから、ヒトだって同じじゃないか。

 ここまで書いていると、ベランダの向こうでミンミンゼミが鳴き出した。

 本格的な夏の到来だ。☀️☀️☀️

2026/07/06

涼しい夏に

2026.6.27
涼しい日が続く東京だけれど、昨年の7月初めはどんな感じだったのだろう、、、と思って去年のブログを振り返ると、ちょうど一年前の7月6日、朝顔の蔓はぐんぐん伸びて、クチナシの白い花が咲いていたとあった。
「日中の最高気温は36度。今夜から熱帯夜が始まりそう」なんて書いてるから、今年よりずっと暑かったのだ。

 今年の朝顔はまだ低い位置に花をつけていて、蔓の伸びも鈍い。今日の最高気温は25.7度だ。

 今年のベランダガーデンでは、どうしても新人のミニトマトのほうへ気持ちが傾いてしまい、朝顔は放任主義で。ベランダで夏を越すのはなかなか難しいクチナシにいたっては、春先から葉っぱが黄色くなってしまった。

2026.6.16
 調べると、クチナシは酸性土を好むので、葉っぱが黄色になったときは鹿沼土を足すのがいいとあった。さっそくネットショップで購入して足してみたけれど、微かな効果しかなく、小さく縮んだような花しか咲かなかった。昨年につづいて何度も、青虫にバリバリ食べられたのも痛手だったかもしれない。

 去年のクチナシの花は花びらが何層にもなっていたし、葉っぱも濃い緑だった。それでも二度にわたる酷暑の夏をベランダで生き抜いたクチナシには、ご苦労さん!と言いたい。そろそろ終いどきかな。

2025.6.10
 今のところ、本格的な夏はまだ来ない。曇天は何日目に入ったのか。そろそろ太陽の光が恋しくなってきた。

 でも日が照ると、間違いなく暑くなる。間違いなく30度を超す。それでも、植物が光合成をして養分を作るのに、陽の光は欠かせない。生き物のはしくれである人間にも、やっぱり陽の光は欠かせないのだ。